ヒグマ人身事故データベース集
ヒグマの事故が近年増えていると言われていますが、本当でしょうか?
ヒグマの人身事故増加と春グマ駆除の関連性はあるのでしょうか。
- データはすべて北海道内のヒグマに関するものです
- 北海道・環境省発表によるデータや新聞記事のデータをグラフ化しています
- 被害者には狩猟者(駆除・狩猟)も含みます
目次
ヒグマによる人身事故は増えている?
1955(昭和30)年からのヒグマの人身事故の件数グラフです。
ヒグマの人身事故は近年増加傾向にあると言われています。
特に2021年は被害件数が突出しています。
この年の札幌市東区の事件だけで負傷者が4名います。
ヒグマによる人死者数の推移
ヒグマ人身事故での死者数のグラフです。
ヒグマによる負傷者数の推移
ヒグマ人身事故での負傷者数のグラフです。
ヒグマによる人身事故被害者種別
ヒグマ人身事故での被害者分類別の割合です。
ヒグマ駆除・ヒグマ狩猟者の方と一般の方で分けています。
ヒグマの駆除を行うハンターは男性のため、被害者は男性が多いですね。
そして一般の方も多いですが、狩猟・駆除での被害者も多いです。
ヒグマの反撃がいかに多いかがわかります。
ヒグマ捕獲数(許可)推移
許可捕獲とは、人身被害や農業被害等の防止目的の捕獲のこと。
明らかな増加傾向にあります。
有害駆除が増えている!ヒグマの個体数も増えている?
ヒグマ捕獲数(狩猟)推移
※狩猟は銃器による捕獲。狩猟期間は10月~1月末まで
ヒグマ捕獲奨励事業と春グマ駆除
- 1963~1980:ヒグマ捕獲奨励事業
- 1966~1990:春グマ駆除
- 2020:推定生息数は1万1700頭
1962年に冷害や十勝岳の大噴火で、ヒグマが人や家畜、農作物に多大な被害を及ぼしたため、翌年の1963に北海道は「ヒグマ捕獲奨励事業」を開始。
1966年度からはヒグマの生息数を減少させるための「春グマ駆除」を開始しました。
ヒグマの人身事故が起こるたびに春グマ駆除の廃止と事故の増加について言及されます。
春グマ駆除廃止により人を恐れないヒグマが増えたと言われていますが・・・みなさんはどう思われますか?