ヒグマを知る!
日本の北海道だけに生息する「エゾヒグマ」
ヒグマに襲われる恐ろしい事件が過去にあったせいか、「人喰いグマ」「人殺しグマ」のイメージを持たれる方も多いと思います。
でもヒグマを知ると「臆病」で人間を避けて暮らしていることがわかります。
ヒグマってどんな動物?
種類 | エゾヒグマ | |
学名 | Ursus Arctos Yesoensis | |
分類 | ネコ目クマ科 | 生存数 | 推定約1万600頭±6700頭(2012年) |
生息地 | 北海道(本州にはいない) | |
体長 (成獣) |
オス♂ | 180~240cm |
メス♀ | 140~180cm | |
体重 (成獣) |
オス♂ | 180~350kg(最大級520kg) |
メス♀ | 100~180kg | |
寿命 | 20~30年(最高齢41歳(飼育下)) | |
食性 | 雑食 | |
発情期 | 5下旬~7月上旬 | |
発情年齢 | 4・5歳(最若3歳) | |
妊娠期間 | 約8ヶ月間 | |
出産期 | 1~2月中旬 | |
産子数 | 1回に1~3匹産む | |
胎児 | 体長25~25cm・体重300~600g | |
養育期間 | 1~2歳まで | |
あだな | 山親爺・オヤジ | |
泳法 | 犬かき | |
冬ごもり | 11月下旬~3月、4月中旬 | |
時速 | 50km程度 |
ヒグマってこんな動物です
ヒグマの捕獲と生息数
北海道は1963年から「ヒグマ捕獲奨励事業」を開始して捕獲を推進し1980年度まで継続。
1966年からヒグマの生息数を減少させる目的で「春グマ駆除」が実施され、1990年に廃止されました。上記施策のため一時期はだいぶ数を減らしたヒグマですが、「春グマ駆除」廃止以降、数を増やしていると言われています。
2012年の推定生息数は約1万600頭±6700頭。
- 1963~1980:ヒグマ捕獲奨励事業
- 1966~1990:春グマ駆除
- 2012:推定生息数は1万600頭±6700頭
体長・体重
オス♂とメス♀は体長、体重に差があります。
成獣のオスの方が全体的に大きく、メスはオスより小ぶりな体格です。
オスとメスの見分け方は難しく、単独の個体をぱっと見、見分けられません。
子グマを連れているのは母グマなので、小さいクマと一緒にいる個体はメスです。
しかし大きな個体と小ぶりな個体(子グマではない)が一緒にいる場合、オスの成獣とメスの成獣の可能性もあります。繁殖期にはオスとメスが一緒にいることもあります。
親離れしたばかりの兄弟姉妹グマがしばらくの間行動を共にすることもあります。
ヒグマの年齢
ヒグマは冬ごもり中の穴の中で生まれます。
その後母親に養育され、約1歳半~2歳半くらいまでに親離れします。
4~5歳になると繁殖ができるようになります。
寿命は20~30歳といわれ、野生化の捕獲個体で最高齢はオスメスともに34歳。
飼育下の最高齢は41歳のメス♀です。