Yezo Brown Bear Lab

ヒグマの体臭・フン・性格

ヒグマはどんな臭いがするのでしょうか?
どちらかと言うと、ケダモノ臭そうなイメージがあります。
体が大きいからうんちも大きいと思いますよね。
性格は人を襲ったりするから凶暴と思われがちですが、実際はどうなのでしょう?

ヒグマの体臭&フンのにおい

ヒグマには独特の体臭があります。
ヒグマが近くにいる場合やヒグマが通った直後は体臭を感じることもあります。
ヒグマの就寝場所や体をこすりつけた場所にも一時的に体臭が残ります。
フンは内容物によって匂いが変わります。
植物性の物は消化しきれず、植物そのままの匂いがし(ブドウを食べていればブドウの匂い)、動物質の物を食べたフンはくさい臭いを放ちます。

ヒグマの背こすり

ヒグマはとても嗅覚がすぐれています。
犬の7倍の臭いを感じる細胞があり、嗅覚は犬の4~5倍もあるそう。

ヒグマは木などに背をこすりつけて自分の臭いをつけ、自分の縄張りを主張します。
オスは背こすりで自分の臭いをつけて自分の強さをアピール。
他のオスの匂いがついた木に自分の臭いを上書きします。
弱いオスは強いオスの臭いがする場所に臭いを上書きしません。

縄張りの主張だけではなく、繁殖相手にアピールする役割も。
繁殖期にはメスはオスの臭いをかいで繁殖の相手を選別します。

ヒグマのフン

ヒグマは消化能力が弱いためフンに食べた食物の色や匂いが残り、あまり消化されない状態で排出されます。
そのため食べた物が原形のままフンに残っており、何を食べたかわかることが多いです。
サルナシを食べたフンは緑色だったり、山ブドウを食べたフンは紫色だったりします。
フンの量は大量で、大きいものでは幅が50センチを超えるものもあり、幅や長さが20センチを超えるものはヒグマのフンであることが多いです。

ヒグマが食べるものは以下の記事を参照ください。

ヒグマの食べ物
ヒグマは雑食性で、ヒグマが利用する動植物は150種類以上もあります。 人身事故のイメージや、鮭を食べるイメージから肉食性と思われる

ヒグマの性格

ヒグマの親子

ヒグマは臆病で警戒心が大変強く、知能も高い動物です。性格の差は経験値などによる個体差も大きく、ばらつきがあります。
同じ母親から生まれた個体でも性格に差があります。更にオスメスでも差があり、男の子はやんちゃ、メスは甘えん坊の傾向が。
母グマは1~2歳半くらいまで子を飼育しますが、愛情が大変深く外敵から身を呈して子を守ります。

ヒグマは警戒心が強く開けた見通しの良い場所を嫌い、藪などを使い体を隠して移動します。
孤立性が強いため母グマ以外の成獣は単独で行動してます。

ヒグマは非常に学習能力が高く執着心が強いため、ヒグマに一度奪われた物を取り返すと執拗につけ回されることもあります。人間の食べ物を食べた個体は、再び人間から食べ物を得ようと人間を狙うこともあり大変危険です。

ヒグマの社会や力関係はこちらの記事をどうぞ。

ヒグマの社会
ヒグマは孤独を好み、親離れ後は原則単独行動する生物です。 ヒグマがもしシャチのように群れで行動や狩りをする動物だとしたら、大変です

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