Yezo Brown Bear Lab

ヒグマの目・耳・鼻・口

ヒグマの口

ヒグマのつぶらな瞳には世界がどんな風に見えているのでしょう?
人間と違って目より鼻がいいって本当でしょうか?
時々人を噛み殺したりもする口や牙はどんな風になっているのでしょう?

ヒグマの目(視覚)

ヒグマの目

ヒグマは夜間でも活動するため夜目は効きますが、視力自体ははあまり良くないと言われています。
視覚よりも嗅覚や聴覚の方が遥かに発達していて、視力は私たち人間の方が良いのです。
そのため、風向きによっては(ヒグマが風上にいる)こちらがヒグマに気づいていてもヒグマがこちらに気付いてなく、視線が合わないこともあります。

ヒグマの鼻(嗅覚)

ヒグマの鼻

ヒグマはとても鼻が良く、優れた嗅覚を持っています。数キロ先の匂いも嗅ぎつけると言われています。
ヒグマは臭いにとてもに敏感なのです。
そのため、土中に埋めた家畜等の死体を探り当てて食べてしまうことも。
50cm程度の穴ではヒグマに掘り返されてしまうため、残飯や生ごみなどを地中に埋めても掘り返されてしまいます。
ゴミは必ず持ち帰りましょう。

ヒグマの口や歯

ヒグマの口

ヒグマはとてもするどい歯を持っています。
永久歯の数は42本。永久歯は生後半年を過ぎると生え変わり始めます。
臼歯は人間と似ていて、草やドングリなどを噛み潰すことができます。
12本ある前歯はそれほど発達していませんが、草本を噛みきることができます。
4本ある見た目が怖い犬歯はあまり使われていません。歯は食べるだけでなく、殺傷・威嚇・運搬などにも使います。

歯のセメント質には年輪が形成されるので、それから年齢を推定できます。
人間と同じように、クマ虫歯にもなります。
成獣の鳴き声は「グオー」「ウオー」など。
威嚇のため「ファゥ、ファゥ」と鳴いたり、歯ぎしりをしたりして警告音を発します。

ヒグマの耳(聴覚)

ヒグマの耳

ヒグマは耳がとても良く、音に敏感です。視覚に比べて聴覚と嗅覚が大変発達していて、ヒグマは嗅覚と聴覚に頼って行動します。
鳴り物で人間の存在をヒグマに気づかせるのはこの優れた聴覚を利用したもの。
逆に言えば、嗅覚と聴覚がうまく機能しない場面では人間の存在に気づきにくことも。
風が強くったり、川や沢の水音によって人間の発する音がかき消される場合など。
嗅覚だけでは風下に人間がいる場合など気づかれにくいので要注意。

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