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札幌丘珠ヒグマ事件

札幌丘珠ヒグマ事件
牛を襲い続ける忍者ヒグマOSO18
標茶と厚岸町で牛食いグマが2019年~2022年にわたって多くの牛を襲撃しています。 前足幅が18cmもある巨大グマで最初の被害が

1878(明治11)年に現在の札幌市で起こった事件である。
この事件ではヒグマを手負いにした猟師1名と開拓民の一般人2名、合計3名が犠牲になった。

札幌丘珠ヒグマ事件の流れ

猟師狩りに失敗・逆襲され殺される

明治11年1月11日、真冬の札幌。
ある猟師が円山と藻岩山の山間のクマ穴にクマを捕りに行った。
既にヒグマは冬ごもりをしている時期である。
しかし猟師はこの穴グマを捕り損ね、逆に殺されてしまう。

クマ逃げ回る

札幌丘珠ヒグマ事件逃走経路

クマは冬ごもりを猟師によって中断されたため、飢餓状態で真冬の札幌の町中を走り回った。
クマ駆除隊が編成され、駆除隊によってヒグマは平岸で発見された。しかし、ヒグマは平岸⇒月寒⇒白石⇒雁来まで逃げ回った。
その後駆除隊は吹雪のため雁来でヒグマを見失う。
ヒグマは事件現場になる丘珠へ向かっていた。

クマ、堺さん宅に侵入・2名殺害

1月17日深夜、丘珠の堺さん宅に侵入。
堺さん宅には堺さん、妻、長男、雇女の4名がいた。
ヒグマは堺さんとまだ乳のみ子だった長男を殺害。
一緒にいた妻と雇われていた女性も重傷を負う。

加害グマ射殺される

1月18日昼ごろ、加害グマが駆除隊に射殺される。

  • 体長:1.9m
  • 性別:オス
  • 年齢:成獣
  • 加害理由:冬ごもり中のヒグマを猟師が手負いにした為

加害グマはその後解剖され、剥製や胃の内容物は[北海道大学植物園博物館]にあります。
現在は両方とも展示されていないようです。

北海道大学植物園博物館
札幌丘珠事件の加害グマの剥製は北海道大学植物園の博物館にあります。 加害グマは射殺後解剖され、クマは剥製に、胃の内容物は保存されま

以下の書籍にヒグマの剥製と胃の内容物の写真が掲載されています。

ヒグマによる被害者

死者3名、負傷者2名。以下は死者3名。

  1. 猟師
  2. 堺さん
  3. 堺さんの長男

この事件はヒグマにより被害者が食害されていました。
ヒグマが人体のどこを食害するかについては以下の記事をどうぞ。

クマが食べる人体の部位とクマが攻撃する部位
ヒグマが人間を食べるとしたらどんな部位でしょう。 肉食動物は動物の内臓から食べるというイメージが一般的かもしれません。 目次1 ヒ

事件場所

石狩国札幌郡札幌村大字丘珠村(現在:札幌市東区丘珠町)

※事件場所は大まかな位置です。

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