静内町 松本さん体験談

ヒグマの爪痕の写真をいたただきました。樹皮がはげしく削がれていますね。
ヒグマの力のすごさがわかりますね。フンの画像もいただきました。

体験談詳細

• 遭遇日：２００５年４月２９日
• 遭遇場所：ペテカリ岳
• 目的：釣り
• クマの行動：ささやぶの中から唸った
• 自分の対応：クマがいる方向をにらみつけ声を出した
  ５分程度してから歩くと、またクマのうなり声が聞こえたので、
  ゆっくりと後ずさりしながらその場を離れた

ご感想

17年4月29日にペテカリ岳のすぐ下の東の沢ダムに仲間5人で釣りに出かけました。
林道にはゲートが3箇所有り、誰でも入れるダムではない為林道もまだ残雪が有り、途中で雪山にぶつかり車で奥まで入れなかった為、ポイントまで約2kmだったので全員でそこから歩く事にしました。

道中は熊の足跡が幾つも有り、笛・鈴は鳴らしながら歩いたのですが、後200mで釣り場って所でささやぶの中からウーーと低い唸り声 が突然聞こえ、ガサガサと動いた音がしました。全員その場に立ち止まり熊がいると 思われる方を皆でにらみつけ声を出し、5分程してから4歩程ゆっくり歩くと、又ウーーと 唸り声が、今度はすぐ近くから聞こえ、全員ゆっくり後ずさりしながらその場を離れました。林道沿いに松の木が沢山有り笹だらけだった為、熊の姿は見えませんでした。

その日はそのまま帰りました。唸られただけで生きた心地がしませんでした。
それから5月28日にもう一度その場に行ったのですが、今度はポイントのすぐ近くに、したてホヤホヤの糞とその横の松の木が高さ3m位から熊の爪の跡がびっしりついており、 ポイント側の笹が倒れているので、その場での釣りはやめました。糞と松の木の爪跡 は携帯のカメラで撮りました。
この場所は何回か行った事が有りますが、毎回糞か足跡は有ります。釣り場も足跡だらけです。しかし唸られたのは初めてでした。熊が出て来なくて本当に助かりました。

遭遇場所画像

　　
再度その場所に行かれた際に、ヒグマの爪の痕と糞があったそうです。その写真をいただきました。その時はすぐに引き返されたそうです。

管理人コメント

メールをくださいました、松本さんの体験談です。
姿が見えないのに唸り声が聞こえるというのは、ヒグマの場所がハッキリとつかめなくて非常に怖いですね。
背を向けて逃げることなく対応されたのは素晴らしいと思います。
松本さんはこの場所を訪れる他の釣り人が、食べた弁当の残りや釣った魚を放置してあるのを見かけたそうです。
このようなマナーの悪さが危険なヒグマを生み出します。ヒグマが鳴り物で逃げなかったのも人間の残飯で餌付けされてしまっていたのかもしれません。
貴重な体験談と画像どうもありがとうございました！