ヒグマ4大事件の剥製はどこへ
なかなか森を闊歩する生きたヒグマを見たことはない方も多いと思います。
剥製ならヒグマの体の、手の大きさ、爪のすごさなど気軽に見ることができます。
目次
ヒグマ4大事件の加害グマ
甚大な被害を及ぼしたヒグマ4大事件の加害グマ。
その剥製や皮はどこにあるのでしょうか。
- 苫前三毛別:不明
- 沼田幌新:[皮]沼田町郷土資料館
- 札幌丘珠:[剥製]札幌市北大植物園博物館
- 日高福岡大:[剥製]中札内町の日高山脈山岳センター
現在見ることができるのは沼田幌新と日高福岡大の加害グマのものだけのようです。
苫前三毛別(死傷者10名)
オス♂、体長2.5m、体重340kg、推定年齢7~8歳
・皮:おそらく共栄座の興行主に売却される。現在行方不明
・頭骨:上牧さんの所有後、譲渡。現在行方不明
・骨格:解剖後に沢に放棄。発掘したら出てくるかも
・肉:解体時に食べられた(まずかったらしい)
沼田幌新(死傷者8名)
オス♂、体長1.93m、体重200kg、老獣
剥製ではなく皮ですが、沼田町郷土資料館で展示されているようです。
札幌丘珠(死傷者5名)
オス♂、体長1.9m、成獣
加害グマの剥製と、解剖後の胃の内容物が札幌市の北大植物園博物館に保存されています。
しかし、現在は展示はされていません。
現存するエゾヒグマの剥製では最古のものだそうです。
北大植物園に関する記事はこちらからどうぞ。
日高福岡大(死傷者:3名)
メス♀、体長1.31m、2歳6ヶ月
中札内町の日高山脈山岳センターに保存されています。
しかし、毛皮はこの加害グマのものですが、頭蓋は別のクマのものが使われているそうです。
その他の事件の加害グマ
- 1971年滝上町:オス♂10歳体長2.09m⇒滝上町郷土館
- 1973年当別町:オス♂体長2.32m⇒当別町郷土資料館(現在は開拓郷土館?)
- 1976年千歳市:メス♀2歳5ヶ月⇒北海道開拓記念館
※現在も展示しているかは不明です。訪問される際はご確認ください。
ヒグマの剥製を見に行く
体長2メートルと言われてもなかなかピンとこないですよね。
ヒグマの剥製を見ることで、いかにヒグマが大きいか実感できると思います。
そして手の大きさ、爪や牙の鋭さや長さ。
- 北海太郎:オス♂、6歳、体長2.45m、体重450kg⇒苫前町郷土資料館
- 渓谷の次郎:オス♂、5歳、体重350kg⇒苫前町郷土資料館
- 牧場荒らしグマ:オス、成獣⇒北大植物園博物館(札幌市)
北海太郎はかなりの巨グマですね。エゾヒグマの最大級です。
渓谷の次郎は同じ苫前郷土資料館に展示されています。体重350kgはかなりの大物です。
苫前に行きたいのですが、なかなか北海道に帰れず・・・
実家が札幌なのですが、苫前まで足をのばしてる時間もなく。
いつか北海道に戻ることがあったら行って写真を撮りたいです。
北大植物園博物館のクマは体長や年齢は不明ですが、札幌市の中心部でアクセシブルです。
以下の記事に写真があります。なかなか恰幅のいいヒグマですよね。