Yezo Brown Bear Lab

札幌市 増田さん体験談

ヒグマとの遭遇写真

体験談詳細

  • 遭遇日:2012年6月3日
  • 遭遇時間帯:午後3時51分~午後4時4分
  • 遭遇場所:夕張:ペンケモユーパロ川
  • 天候:晴れ
  • クマの大きさ:推定1.3~1.4m
  • クマの毛色:焦げ茶
  • クマとの距離:凡そ5m位
  • 自分の対応:冷静に対応
  • クマの行動:こちらの様子を窺った後去る、威嚇行為無し

写真と詳細

ヒグマとの遭遇写真

私と弟2名で趣味の砂金採取を終え、車に戻ろうと左岸側下流へ10m程歩いていたところ 5m程前方の笹藪からいきなり黒い塊が川へダイブ、流心近くで我々の存在に気付くが 足を止める事無くやや下流側対岸へ走って移動。

ヒグマとの遭遇写真

こちらの存在が気になるのか渡り切った地点を少しウロウロする。

ヒグマとの遭遇写真

岩陰に身を潜め、座り込んでこちらの様子を窺ったり、周囲を感知しようとする際によく見せる 鼻を少し上げ、ヒクヒクさせる仕草をしながら10分程膠着状態。

ヒグマとの遭遇写真

我々に害意が無いと悟ったのか、ゆっくりと上流へ移動を始める。

ヒグマとの遭遇写真

我々の前をゆっくりとした足どりで横切り、こちらを見る事も無く上流へ去る。

ご感想&詳細

ヒグマは植生を食べる為に移動中であり、上流へ行きたいが人の存在が気になり、我々は 下流へ行きたいがヒグマの存在が気になり、お互いにどうしたものか思案していたが為に 10数分間の対峙になったものと思われます。

今回の遭遇で落ち着いて行動できたのはファーストコンタクトでヒグマに威嚇行為が無く、 人に興味を示すような行動が見られない為、大声を出す、逃げる、睨みつける等、ヒグマを刺激する行為をしなければ安全であると判断出来た事だと思います。 ベアスプレーの携行は100パーセントの信頼感は無いものの、強力な武器を携行しているという安心感から人間の心理に良い影響を与えることも実感出来ました。つまり、度胸が据わるということです。写真撮影もカメラを向けた時のヒグマの反応を見ながら慎重に撮影しました。

反省点は見通しが悪い笹の生い茂る左岸側を歩いてしまったことです。画像1で黒い塊と形容したのは、いきなり飛び出してきた為に一瞬何が起こったのか判断出来ず脳がヒグマと認知するのに時間を要した為です。もう数歩先を歩いていたらヒグマとバッティングし、事態は変わっていた事でしょう。

熊除けの鈴は状況により、効果が薄い場合もあると言う事も解りました。 川の音にかき消される、聞こえてはいるが人の存在と結び付けて学習していない等の原因が考えられます。また、川岸の固く締まった砂礫上では足跡が残りませんし、砂礫を飛び越えて川にダイブすることから足跡を見ないからと言って油断出来ないと再認識しました。

管理人コメント

増田さんから体験談とお写真いただきました。
写真の詳細が非常に臨場感があります。
ヒグマの写真と迫力のある遭遇の経過でヒグマの動きがよくわかります。
熊鈴使用の注意点や足跡などについても大変参考になります。
貴重な写真と体験談ありがとうございました!

札幌市 増田さん体験談(2)
目次1 体験談詳細1.1 ヒグマの写真1.2 ご感想2 管理人コメント 体験談詳細 遭遇日:2012年6月15日 遭遇時間帯:午後

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